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火災保険は乗り換えできる?見直すタイミングと流れについて解説
保険
ごとう研究員
2024.05.06

火災保険は乗り換えできる?の疑問に、火災保険のプロであるごとう研究員が答えます!見直すタイミングとその流れについても紹介します!

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火災保険は乗り換えできる?見直すタイミングと流れについて解説

目次

近年、火災保険の保険料は年々上昇しています。更新の案内に記載されている保険料の高さに驚き、乗り換えを検討し始めた方も多いのではないでしょうか。

この記事では、火災保険の乗り換えが可能かどうか、また適切なタイミングと手順を詳しく解説します。

火災保険の乗り換えはできる?

結論から言うと、火災保険の乗り換えは可能です。

むしろ、自身の経済的状況やライフスタイルの変化に合わせて、補償の見直しをしていく必要があり、火災保険の乗り換えはそのための有効な手段の一つです。

無駄な保険料を払わないようにするだけでなく、変化する生活環境に応じて適切な補償を確保するためにも、非常に重要なことなのです。

途中解約しても返戻金が戻ってくる可能性がある

「契約期間の途中で乗り換えると損をしてしまうのでは?」と心配する方がいらっしゃるかもしれませんが、火災保険を途中解約した場合、一般的には未使用期間に応じた保険料が返戻金として戻ってきます。

返戻率は保険会社によって異なりますが、参考までに以下に一例を示します:

  • 5年契約、保険料10万円の場合:
    • 1年後に解約:返戻率は78%で7万8千円が返戻
    • 2年後に解約:返戻率は58%で5万8千円が返戻
    • 3年後に解約:返戻率は39%で3万9千円が返戻
    • 4年後に解約:返戻率は20%で2万円が返戻

例えばこの例では、契約後1年後に解約した場合7万8千円が戻ってきます。単純に10万円を5年で割った1年分の2万円は消化していると考えると残りは8万円ですから、2千円だけ目減りしていることになりますね。

早く解約するほど若干目減りしますが、未使用分の大半が戻ってくることが期待できます。

乗り換えによる経済的メリットがこの目減り分を上回るなら、保険の乗り換えを検討することは一つの賢明な選択肢となるわけです。

火災保険を乗り換えるタイミング

火災保険の乗り換えは、補償内容を見直すタイミングで行います。では、どのようなイベントのときに補償内容を見直す必要があるのか、見てみましょう。

住宅のリフォームをするとき

住宅をリフォームする際は、その変更が保険の補償範囲にどう影響するかを確認することが必要です。

通常、リフォームにより建物の再建価値が上がることが多いため、保険金額の増額調整が必要になります。

また、リフォームに合わせて新たに家具や家電を買い揃えた場合は家財の保険金額も増額の可能性があります。

これを怠ると、万が一のときに不足分が補償されないリスクがあるので注意しましょう。

家族構成が変わるとき

家族構成の変化、例えば結婚や子どもの誕生、高齢の親が同居するようになった場合は、家財が増えるため、火災保険の見直しが必要です。

火災保険の家財補償は家具や家電だけでなく、衣服や食器にまで多岐に及びます。

それらを火災などですべて消失したときに、増えた家族の分まで買い揃えられるよう、保険金額を再検討しましょう。

補償内容の過不足があるかもと感じたとき

「新規加入したときは、家のことで頭がいっぱいで火災保険のことは不動産会社に任せっぱなしだったけど、もしかしたら保険料を払いすぎているかも」と懸念をもった方、最近地震や台風のニュースをみて火災保険の補償が十分か不安になった方、そう思ったときが見直し検討のタイミングです。

一度保険証券を眺めてみて、思ったものと違ったり分からないことがあれば、担当の保険代理店に問い合わせてみましょう。

火災保険更新のタイミング

火災保険更新も、保険の見直しに最適なタイミングです。

本質的な理由は、今まで述べてきたリフォームや補償内容に対して不安に感じたときなどになると思いますが、手続きや比較検討の簡単さでいうと、更新のタイミングがベストです。

通常保険会社から更新日の約2ヶ月前に更新の通知が届くので、そこに記載のある金額と新たに検討した火災保険の補償内容や金額を容易に比較できます。

手続きとしては更新しない旨を現状の保険会社に伝えるだけです。

自宅を賃貸用として貸し出すとき

少し毛色が違いますが、自宅を賃貸物件として利用することになった場合は必ず火災保険の補償内容を見直す必要があります。

自宅を賃貸物件として利用する際は、通常の居住用火災保険ではカバーされないリスクが生じます。

例えば、建物の所有者として住居人や近隣の方に損害を与えてしまった場合に備えて、建物管理賠償責任保険に新たに加入する必要があります。水道管が壊れて水漏れしてしまうなどはよくあるケースです。

反対にあなたの家財はその建物内に存在しないはずなので、家財補償は不要になります。

関連記事:自宅を貸すことになったら火災保険も見直し必須!

火災保険を乗り換える際の流れを紹介

火災保険の乗り換えを検討している方のために、効果的に保険を見直し、スムーズに乗り換えるための具体的な手順を解説します。

1. 火災保険を見直す

まずは現状の火災保険の内容があなたにとって最適なものとなっているかを確認しましょう。以下でそのポイントを紹介します。

補償内容は適切か

今まで見てきたように、現在の生活環境、家族構成、そして資産の変化によって、現在の補償内容が適切かどうかを見直します。

よく検討ポイントとしてあがるのが、水害や地震などの災害への対策に過不足がないかです。ハザードマップなども活用しながら、ご自宅の抱えるリスクを把握した上で要否を決めましょう。

また火災保険のオプションである個人賠償、被害事故弁護士費用の補償は、自動車保険など他の保険で加入している可能性もあるので確認しましょう。

その他のオプションである、仮すまい費用、類焼損害などは、あれば安心ですが、手厚い補償よりも日々の保険料を抑えたい方はこれらのオプションを外すことも検討できます。

保険金額を見直す

保険金額を確認するのは主に建物と家財です。建物は建て替えるときの金額が設定されているか確認しましょう。

リフォームなどで想定される再建費用が増加している場合は、見直しが必要となります。また、加入当初に正しい金額で加入できていたかも改めて確認してみてもよいかもしれません。

この時の注意点として、近年の火災保険は新価額といって、新たに同じ建物を立て替える時の費用が保険金として支払われるのが一般的です。その場合は経年劣化は考慮しなくてよいので、気をつけましょう。

ネット保険かどうか

火災保険にもネット経由で加入できるものがあります。

メリットとして、ネットで完結することや保険料が割安で、時間とお金を節約することができます。

デメリットとしては通常ネット保険は保険会社によるダイレクト保険がほとんどなので、困ったときに代理店に相談できないということがあります。

ご自身で調べて対応できる方でまだ紙のやりとりをしている方は、ネット保険を検討してみてもよいかもしれません。

2. 乗り換える火災保険を選ぶ

現在の火災保険よりも条件の良いプランを見つけるためには、複数の保険会社の見積もりを比較する必要があります。

インターネットでのオンライン比較サイトを利用するか、保険代理店に相談して、自身のニーズに最も合致した保険プランを探しましょう。

「ネット保険を検討しているけど、分からないところを専門家に相談したい」という方は、ネット保険専門で販売・サポートしている、ラムネ保険コンシェルジュを、是非ご検討ください。

関連記事:火災保険はネット型?代理店型?それぞれのメリットとデメリットとは。

3. 乗り換え先の火災保険を契約

乗り換え先の火災保険の契約は、保険代理店に連絡し補償内容を決めたあとに、書類のやり取りをすることになります。

ネット保険であればネットで完結します。

契約者は「建物登記簿謄本」などの建物の所有者、所在地や延床面積などがわかる書類や、耐⽕・耐震性能で割引を受ける場合は、その構造が証明できる書類を用意する必要があります。

詳細は乗り換え先の保険会社や保険代理店に確認してみましょう。

関連記事:火災保険割引のために必要な資料まとめ(持家用)

4. 契約中の火災保険を解約

火災保険の解約を行う際は、まず契約している保険会社に連絡を取ります。

解約手続きは通常、保険会社のウェブサイトからも行えますし、直接電話または保険代理店を通じても可能です。

解約する前に、解約手数料が発生するかどうか、また解約による返戻金の有無を確認しましょう。

解約申請後、保険会社から解約手続きの確認と指示がありますので、それに従います。更新の場合は、更新の通知書に従って更新しない旨を保険会社に連絡することになります。

火災保険を乗り換える際の注意点

火災保険を乗り換える際には、注意すべき重要なポイントがいくつかあります。これらを確認し、適切な手順を踏んで進めましょう。

保険に入っていない期間を作らない

火災保険を乗り換える際は、旧契約の解約と新契約の開始日を正確に調整し、保険の補償が一瞬たりとも途切れないようにすることが重要です。

契約の解約と新規契約の間にギャップが生じないように計画を立て、必ず新しい保険が始まってから旧契約を解約することが推奨されます。

質権設定がある場合は注意

火災保険の質権設定とは、金融機関が住宅ローンの担保として保険金を受け取る権利を持つことをいいます。

住宅ローンを組んでいる場合、その住宅の火災保険に質権設定がなされることがあります。この設定がある場合、保険の乗り換えや解約を行う前には、金融機関の同意が必要となります。

質権者の承諾を得ずに保険契約を変更すると、ローン契約違反になる可能性があるため、注意が必要です。必ず金融機関に確認をとるようにしましょう。

まとめ

火災保険の乗り換えは可能であり、経済的な観点からも日々の暮らしを守るためにも、非常に重要です。

適切なタイミングで保険を見直し、条件の良い新しい保険への乗り換えを検討することで、ライフスタイルの変化に合わせた最適な補償を適切な保険料で、確保しましょう。

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